土地の救霊

土地のsoul refresh

土地の持ち主が代々ずっと持続していることはありません。これは天皇様でも、昔奈良に都があり、斑鳩と飛鳥と平城京は大分離れています。先ず飛鳥にあり、平城京を経て、或いは京都に行きまして、今は東京です。
一国の王でもずっと同じ所に住んでおられないのです。まして我々一般庶民は、土地を我が物にしたり売ったりして、人手に次々と渡っているのが土地の実相です。

土地を我が物にしようと思いますと、これは今も昔も同じで、もう爪に火を灯すようにしてお金を溜めて、やっと我が物にするのですね。

その時に、「この土地はわしがものすごい苦労してやっと我が物にしたのだ」という具合に執着します。土地でも家でもそうですが、「えらい苦労してやっと建てたものだ、わしは死んでもこれを離さない」という思いを持ってこの世を去っていきますと、その方の思いはその土地や家に留まるのです。

その人の執念がその土地に住みつくわけで、勿論これは成仏できません。成仏できないから、自分が持っているその当時の意識のままでその場所におられます。その土地へ他人さんが来て、ちゃんとお金を払って入手した土地であっても、霊にしてみましたら、それは自分の知らない赤の他人です。

その土地へ家でも建てようものなら、「わしの土地に勝手に家を建てやがった」と言って怒るのですね。それで神主さんに来てもらいまして「祓い給え清め給え」とお祓いをしてもらいますと。これはちょうど塵はたきでもって塵をはたいているようなもので、その時は塵、つまり霊は飛びますが、時間が経てば、またそこへ塵「霊」は戻ってきます。

拝み屋さんに見てもらいますと、必ず「この土地には地神さんがおられるから地祭をしなさい」とか「棚祀りをしなさい」とか言います。

それで屋敷の中へ祀り、また家の中の神棚へ祀りますが、これは箒でもって屋敷を掃除して、そのごみをごみ箱へ入れて詰めておくのと同じことです。社というごみ箱ですから、うまく管理しないと、またごみが出てきます。

うっかり蹴飛ばしたら、また元通り飛び出してきます。或いは棚から落ちてそのあと元通りに管理できない場合は、その土地に執着している霊がまた支配してきます。

私が行うのはお祓いといいますか、何といいますか、行かせてもらいますと、このように言うのです。もちろん地神様ではありませんから、まず神の光を頂いてからこのように言います。

「この土地でかつてこの土地を所有し、この地に思いを残してる霊はよく聞きなさい。この地上はあなたたちの住む世界ではありません。地上界の私たちが住まわせていただくこの土地とは、神から一時お借りしたものであることを知りなさい。そしてこの世の修行が終われば、また光り輝く天上の世界に帰ってこそ、まことの成仏ができるのです。まず執着を離しなさい。」

それともう一つ付け加えます。

「かつてこの地を所有し、この土地に於いて生活をし、この地に思いを残す霊、また、かつてこの土地に於いて神として祀られ、或いは仏として祀られておられた諸霊もよく聞きなさい。」

これは土地の因縁といいまして、昔この場所に神として祀られ、ご神体と称するものの中に、これは石でも彫刻でも金仏でもそうですが、神として仏として意識を持っておったものが、土の奥深くに埋められた場合、その上に家を建てた時などは必ず災いを起こしてきます。ですから、そういう者も一緒に聞きなさいと言ってから、

「この地上から執着を離すことです。この地に執着を持っては救われません。この地上に於いて生活をいたしました五十年、百年をよく振り返りなさい。私たちはこの肉体の五感の煩悩のゆえに、ある時は怒り、ある時は妬み、謗り、愚痴、恨み、憎しみ、足る事を知らぬ欲望に捉われて、自分の心を苦しめてきたはずです。そのような事はなかったですか」

と、聞いてみますと、成仏した人にはそんなものはありませんが、成仏出来ないでいる人は皆、必ずその思いを持っております。

「その時、あなた方の心は苦しくなかったですか」。誰でも腹を立てたら辛いですから、私が聞くのは当たり前のことばかりです。「恨んでいる時はどうですか、人を憎んでいる時はどうですか、貪欲に囚われている時はいかがですか。しかしよく聞きなさい。真の神は言われます。よく聞きなさい。

いとしき我が子よ、いとしき我が子たちよ、そなた達は幸せに生きよ、健やかに生きよ、己自身を苦しめることなかれ」と。自分の心を苦しめることは真の神のご意志に背きます。

神のご意志に背いては、何者をも救われることはできません。その過ちに気付けば、今、心素直にし、自分で作った心の過ちを一つ一つよく振り返り、真の神にお詫びしなさい。その時あなた方の心は安らぎ、必ず天上の世界に救われます」とお伝えするのです

そうしますと、言葉で聞くとよく分かりますから「ああなるほど、わしは生きておる時貪欲に囚われ、或いは怒り狂い、恨んだこともあった、憎んだ時もあた、これは神に背いていたのだな。ではお詫びしなくてはいけない」と、お詫びされます。

その方が心を悔い改めたことによって、神の許しを頂くことができます。「どうぞ光をお与え下さい。この土地に執着し、この地にさまよえる諸霊は、今自らの半生に入っておられます。神よどうぞ光をお与え下さい。この者達をお救い下さい」とお願いしますと、光に満たされてきます。

そうしますと、暗い想念に覆われて薄暗い姿の方が、光によって人間の持っている元の姿に代わってきます。その調和した姿を確認した時に、「今、ご自分の心を振り返ってみなさい。今までの苦しみはいかがですか」と聞きますと、皆さん「ああ、楽になりました。救って頂きました」とおっしゃいます。

「では、経文を供養しますから、私の声の響きになりなさい。私の声の響きは、あの天上の世界に届きます」と言ってなんでもいいのです。声を震わせて「ほー」と言いますと、声の響きに乗って上がっていかれますね。そのようにしてお救いさせていただきます。

ちょうど掃除機を持ってきて、そこに散らばっているごみを全部吸い取ってしまうように、天上界へ上がって頂けます。後は汚れのない神の大地となり、災いのない土地となってうまくいくのです。

これが私の救霊、魂をお救いする方法です。

これは誰にもできます。しかし自分が見えもしない、分かりもしないのに、そんなことを言って、霊から「おまえ何を言ってるのだ」と取りつかれたら困りますから、まず自分自身の魂を高めることです。自分自身の魂を清めることで、これは反省するしかありません。(中略)

日本独自の神をよく知って、私たちが神と思い、神としてお詣りし、或いは賽銭を上げ、奉納金を献上してきた神々は、本当の神ではなかったという事を理解して下さい。魂の段階からいえば低いと思えばいいと思います。

以上は「心行の解説」上巻より抜粋させて頂きました

私たちが住む日本という国の中で災いのない土地は殆どないと言われております。
過去幾百年と遡ると、その土地では戦争があって多くの人が殺されたり、或いは飢饉や災害に遭って亡くなられたり、不慮の事故で無念の死を遂げられたり、はたまた狂死や自死されたりした土地が数多あります。

私が体験した事例の中で、元は墓地であったものをお寺さんが不動産屋に売却し、その場所を整地して家を建てたのですが、そうとも知らずに土地と家を買われた若夫婦がいました。

しばらくして若夫婦の隣家の方のお爺さんが亡くなられたのですが、そのお爺さんとお隣に出る幽霊さんと立ち話をしているのを度々見たそうです。なんとかして頂きたいとの事で若夫婦には内緒で救霊に伺ったところ、翌日からピタリと幽霊さんが出なくなったとのことです。

又、昨年(2021年)の秋に熊本の方から依頼されたのですが、奥様がうつ病になられて困っているとの事で急遽熊本へ行きました。ところが癒しをしたものの改善せず、ご自宅と周辺の土地や墓地の救霊をしたところ、奥様のうつ病は嘘の様に完治したという事もありました

また、こんなこともありました。神奈川にお住まいの方ですが、家の中のお仏壇と神棚の救霊をし、更にお墓の救霊をさせて頂いたところ、その翌日に弟さんのうつ病が治ったとのことでした。また、コロナ禍で同業他社が不況に陥っているにも関わらず、その方のお父様が経営する会社だけが設立以来最高の売り上げとなったというご報告を頂いたのはつい先日(2022年9月)のことです。

救霊法によって救われたり、繁盛したりした方の例は枚挙のいとまがないほどに報告されています。

また、先祖供養や土地の救霊をさせて頂く事によって、見えない世界のみならず、現世に生きる人々にも光明を頂けるものです。長尾先生のお言葉にありますが、救霊法はあの世とこの世も共に救われるものだそうです。

土地の救霊を依頼された場合、当該場所だけでなくその場所から遠く離れた土地の救霊も共にさせて頂きます。

文言は「この土地、並びにこの土地からみはるかす限りの土地に意識を残しておられる諸霊に申し上げます」と言って語りかけると、幾千幾万もの霊が一斉に救われて頂けます。

土地の救霊 文言